心を揺さぶる歌声

マリア・カラス

今日は朝から雨、そんな日の昼下がり、いつものように様々な曲を流し聴く中、ある歌手の歌声にハッとした。久しぶりに聴くマリア・カラス。自分の心が大きく揺さぶられる圧倒的な歌声。

彼女の歌を生で聴く機会には恵まれなかったが、偉大な歌手の存在を知った学生時代から、残された数多くの録音や貴重なVTRなどから、その偉大な芸術に触れられた事は幸運だと今でも思う。

 

久しぶりに彼女の歌声を聴き、忘れていた大切なものを思い出せた。彼女の歌を聴きながら、彼女に関する書籍を読み返す。

 

エルヴィラ・デ・イダルゴからベルカントを学び、偉大なる指揮者トゥリオ・セラフィンから音楽表現の真髄を学び取り、舞台上で一切妥協することなく実践してきたカラス。音楽に誠実に向き合い、音楽に人生を捧げたカラスの生き方に、改めて胸が熱くなった。


日々鍛錬を積み重ねる事こそが、真の感動を生む音楽を創り上げる、そう読み取れる書籍からのパワー。

学生時代にアルバイト代をはたいて購入した自分を、今更だが自画自賛。

 

今日の練習には自ずと熱が入る。今の自分は音楽にどれだけ向き合えているのか、今日も自問自答の1日。